一般
このカテゴリーの24語
Assumption(思い込み)
思い込みのこと。対局中に根拠なく状況を判断してしまうこと
Calculation(読み)
自分や相手の指し手を何手先まで正確に予測し、局面の変化を見通す能力。駒の動きや駒交換を計算して、有利な局面に持ち込むために使う。単なる直感や戦略とは異なり、具体的な手順を一つひとつ考え、評価するプロセス
Candidate moves(候補手)
ソ連のGM Alexander Kotovが著書「Think Like a Grandmaster」で提唱した術語で、指し手として考えられる複数の選択肢のこと。局面を分析して考えられる候補手をいくつか選び、その候補手を一つずつ深く読み、数手先まで展開を計算し、最善と思われる指し手を選ぶプロセスを指す
Chessmen(チェスメン)
チェス盤上に置かれているチェスの駒全体を指す総称。個々の駒ではなく、複数の駒のまとまりとして使われることが多い
Connection(コネクション)
2つの駒が互いにサポートし合い、連携している状態。特にコネクテッドルークやコネクテッドポーンなどがよく使われる。単方向の防御関係はProtection(Defense)であり、Connectionとは異なる
Continuation(継続手)
前の手に関連した流れを続ける手。ある構想・攻撃・防御・方針に基づいて、その流れを継続する手
Critical moment(クリティカルモーメント)
正確な計算が必要な局面。この局面では唯一の勝ち筋があったり、チェックメイトを回避する手が1つだけ存在したりする。クリティカルモーメントを逃すと、形勢が逆転したり、勝てるはずの局面が引き分けになることがある
Disposal(ディスポーザル)
駒の配置や使い方に関する概念。特に、駒を適切に配置し、活用する能力や選択肢
Flank(フランク)
中央以外のこと。キングサイドまたはクイーンサイドを指す。英語の「flank」は本来「側面」「わき腹」を意味する言葉
Full point(フルポイント)
試合に勝って1ポイント獲得すること
Half point(ハーフポイント)
引き分けのこと。0.5ポイントを獲得する
Kicks(キック)
駒を追い払う手のこと。専門用語ではないがカジュアルに使われることが多い。より正式にはPawn Thrust、Chase、Forcing Move、Drive Awayなどと表現される
Material(マテリアル)
駒の総合的な価値や駒数を表す概念。単に駒ではなく、駒の数値的な価値(ポイントシステム)に重点がある。駒得、駒損といった意味で使われることが多い。ポーンもピースも含むがキングは含まれない
Miniature Game(ミニチュアゲーム)
短い手数で決着がついたゲームを指し、特に20手以内で終了するものが一般的にミニチュアと呼ばれる
Overlooking(オーバールッキング)
自分や相手の指し手の中で重要な脅威やチャンスを見逃してしまうこと。blunder以外にも自分の攻撃チャンスや相手のスレットの見落としなど
Piece up(ピースアップ)
駒得している状態のこと。一般的にポーン以外の駒(ナイト、ビショップ、ルーク、クイーン)で相手より1つ多く持っている状況を指す。ポーンが多い場合は「pawn up」と表現する
Position(ポジション)
局面のこと。盤上の駒の配置や状態(キャスリング権やアンパッサン可能なマスを含む)。ゲームの進行状況や駒の配置から生じる戦略的な要素のこと
Post-mortem(ポストモーテム)
ラテン語で「死後の検視」という意味で、対局後に局面を振り返り、双方が指した手を検討する時間を指す
Protection(プロテクション)
ある駒が、他の駒やポーンによって守られている状態。駒同士が守り合うConnectionとは異なり、単方向の防御関係のことを意味する
Punish(パニッシュ)
相手の悪手や不正確な手を厳しく咎めること。相手のミスを見逃さず、適切な手を指して優位に立つこと
Setup(セットアップ)
特定の目的のために駒を配置すること。Positionが盤上の駒の配置そのもの(静的)であるのに対し、セットアップは目的に向けた駒の配置、準備のプロセス(動的)
Tempo(テンポてんぽ)
テンポとは手番(自分が行う番、ターン)のこと。複数形はテンピ(tempi)という。テンポを得るとは、相手に受けの手を強いることで、自分の駒を有利な位置に進めることができる状態
Ugly(アグリー)
ポジションが悪く、不格好な形になっている状態。ポーン構造が悪い、駒の配置が不自然、キングの安全性が低い、オープニングの原則に反する動きなどを指す
Visualization(ビジュアライゼーション)
盤面や局面を頭の中で正確に思い描く能力。読みや計算の基礎となるスキルで、盤を見ずに次の数手先をイメージする力。強いプレイヤーほど、数手先の局面を正確にイメージし、計算する力が高い