ポーン構造
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Backward Pawn(バックワードポーン)
隣のポーンに取り残され、他のポーンの支えが得ることができなくなったポーンのこと。近隣に前進させてプロテクトに充てるポーンがないため、支えがなく孤立しやすい。相手にそのポーンの前方のマス(アウトポスト)を利用されやすい。ルークやビショップなどの長距離駒に狙われやすい。特にオープンファイルやセミオープンファイル上にあると弱点になりやすい。守りが難しく、ポジション上の長期的な弱点になることが多い
Blockaded Pawn(ブロケードポーン)
駒によって前進を妨害されたポーン。ブロックに用いる駒はナイトが最適とされ、クイーンやルークは一般的にはブロックに適さないとされる。単なるブロック(blocked)ではなく、動かせない状態にされ、戦略的に損をしていることを意味する
Closed Pawn(クローズドポーン)
互いにポーン同士が向き合い、前進できなくなったファイルのポーン。Closed Positionの要因となる
Hole(ホール)
ポーンで守られていない、相手の駒が拠点として使いやすいマス。相手のナイトやビショップの拠点(Outpost)になりやすく、自分の駒で簡単に追い払うことができない。戦略的に支配すると、大きな優位を得られる
Isolated Pawn(アイソレイテッドポーンあいそれいてっどぽーん)
隣接するファイルに味方のポーンがなく、孤立したポーン。他のポーンで支えることができないため弱点になりやすい。dポーンの場合はアイソレイテッドクイーンズポーン(IQP)と呼ぶ
Jarchow Bishop(ヤルコフビショップ)
(白番で)a2にビショップが閉じこもって動けない現象
Passer(パサー)
Passed Pawn(パスポーン)の略称的な呼び方で、口語・実戦解説・英語圏の会話などで使われる俗称
Pawn Islands(ポーンアイランド)
互いに接続していない(孤立している)ポーングループのこと。縦に隣接したポーンが途切れた結果、1つのまとまりとして存在する孤立したポーンの集団を島(アイランド)と呼ぶ。ポーンアイランドが多いほど、構造が脆弱になりやすい
Rearspan(リアスパン)
Hans Kmoch著Pawn Power in Chess(1956年)での定義によると、バックランクとポーンの距離のこと
Shattered Pawns(シャッタードポーン)
ポーン構造が粉々に崩れている状態を表す言い回し。特に、ダブルポーン、アイソレーテッドポーン、トリプルポーンなどが混在していて、まとまりがなく、守りにくい形を指す