チェス用語 - C

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Calculation(読み)

一般

自分や相手の指し手を何手先まで正確に予測し、局面の変化を見通す能力。駒の動きや駒交換を計算して、有利な局面に持ち込むために使う。単なる直感や戦略とは異なり、具体的な手順を一つひとつ考え、評価するプロセス

Candidate moves(候補手)

一般

ソ連のGM Alexander Kotovが著書「Think Like a Grandmaster」で提唱した術語で、指し手として考えられる複数の選択肢のこと。局面を分析して考えられる候補手をいくつか選び、その候補手を一つずつ深く読み、数手先まで展開を計算し、最善と思われる指し手を選ぶプロセスを指す

Chessmen(チェスメン)

一般

チェス盤上に置かれているチェスの駒全体を指す総称。個々の駒ではなく、複数の駒のまとまりとして使われることが多い

Clearance(クリアランス)

戦術

ある駒を移動させることで、その背後にある駒やマスを活用できるようにする戦術のこと。チェックメイトや強力な戦術を成立させるために使われる。しばしば犠牲(サクリファイス)を伴うことがある

Closed Pawn(クローズドポーン)

ポーン構造

互いにポーン同士が向き合い、前進できなくなったファイルのポーン。Closed Positionの要因となる

Closed Position(クローズドポジション)

戦略

ポーンの構造が固定され、盤面が閉じた状態。ポーンブレイクや駒のマヌーバリング(再配置)が重要になり、通常のオープンポジションとは異なる戦略が求められる

Color Complex(カラーコンプレックス)

戦略

特定の色のマスのコントロールが弱くなった状態を意味する。ビショップを交換して弱い色を作ったり、ポーン構造によって特定の色が弱くなったりする

Combination(コンビネーション)

戦術

複数の手を組み合わせて駒を得たり、チェックメイトを狙ったりする連続的な指し手のこと。1手だけでなく、複数の手を繋げて相手を追い詰める計画的な指し手の流れ

Compensation(コンペンセーション)

戦略

駒損などのマテリアル的劣勢に対して、戦略的・戦術的な利点を得ている状態。開かれたライン、キングへの攻撃、開発のリード、スペースの優位、強力なポーン、敵のポーン構造の破壊などが補償となる

Connection(コネクション)

一般

2つの駒が互いにサポートし合い、連携している状態。特にコネクテッドルークやコネクテッドポーンなどがよく使われる。単方向の防御関係はProtection(Defense)であり、Connectionとは異なる

Continuation(継続手)

一般

前の手に関連した流れを続ける手。ある構想・攻撃・防御・方針に基づいて、その流れを継続する手

Counterplay(カウンタープレイ)

戦略

相手の攻めや計画に対して、自分が別の場所で反撃・対抗策を仕掛けること。劣勢でも、相手に考慮を迫るような脅威を作り出すことで、主導権を奪い返そうとするプレイ

Critical moment(クリティカルモーメント)

一般

正確な計算が必要な局面。この局面では唯一の勝ち筋があったり、チェックメイトを回避する手が1つだけ存在したりする。クリティカルモーメントを逃すと、形勢が逆転したり、勝てるはずの局面が引き分けになることがある