代数式表記法は、世界中で認識されているチェスの手を記録するための標準システムです。
FIDEがトーナメントや対局で公認している唯一の表記法であり、チェスの書籍や教材などでも大抵はこのフォーマットが採用されています。 詳しい仕様は以下をご覧ください。
Appendix C. Algebraic Notation – FIDE Rules Commission
この記事は基本的な事柄だけをまとめています。
代数式表記法では、チェス盤上のすべてのマスには固有の座標を定義しています:
ここでいう駒はポーン以外のことです。
基本的な移動は次のように記述:[駒][目的地マス]
ポーンの場合は、行き先だけを記載します。 Pe4のようにポーンを意味するPをつけるなどは不要です。
駒の場合は、対応する記号を接頭辞としてつけます。
駒が他の駒を取る際は x を使用します。
同じ種類の駒が複数同じマスに移動できる場合、どの駒かを特定する必要があります。
移動の後に**+**を追加します。
移動の後に**#**を追加します。
チェックメイトには**++**も使えます。
なお、FIDEの規定では+と#の記載は任意です(Appendix C.13)。省略しても誤った表記ではありませんが、書籍や棋譜サイトでは付けるのが慣習で、読み手が局面を追いやすくなります。この記事でも常に付けています。
以下は、ポール・モーフィが1858年にパリのオペラ座で指した実際の名局「オペラ座の一局」の棋譜です。この記事で学んだ記号が実戦でどう使われるか——駒取り(x)、チェック(+)、クイーンサイドキャスリング(O-O-O)、判別付きの手(11...Nbd7)、チェックメイト(#)——を確認できます。
手をタップすると、その局面を盤面で確認できます。